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2008年11月20日 (木)

マック難民

夜中2時に、初めてマックに行った。


最初に感じたのは、匂い。


昼間と違う、匂いがする。


ツンと鼻につく、すえた匂い。


たくさんの浮浪者が、そこにはいた。


ソファーに思い思い寝転がって、我が家のようにくつろいでいた。


陣取った席の真正面には、不倫してるカップルが言い争い、真後ろにはサラリーマン風の男が、ニット帽を深く被って、爆睡してる。


その後ろにも、くたびれたおばさんが、口を開けて寝ていた。


真横では、学生達が、ワイワイと群がり、その先にいたとんでもなく巨漢の少女は、マックのハンバーガーなんて食べず、市販のプリッツをボリボリかじってる。


二階と四階の席は、夜中の清掃中。


ここは、三階の喫煙席だ。


タバコの煙が、視界を霞める。


前から後ろから、覆い被さるように、モウモウと、モウモウと。


すえた匂いとタバコが混じる。


それは、僕が今まで知らなかった匂い。


色んな人生が、この三階には詰まってる。


初めての匂いは、別の世界の匂い。


ハンバーガーは、喉を通らなかった。


吐き気がした。


まだ、その世界の住人にはなれないし、馴染めない。


でも新しい世界は、この上なく、魅力的で刺激的だった。


最近滞っていた、作詞の作業。


たった一晩で、4曲も進んだ。


自分でも信じられない。


まるで、別人だったんだ。


ひょっとして、求めてるのは、こんな世界?


今まで生きた世界を、もう投げ捨てたいのかもしれない。


夜中2時、マックの三階、僕の次なる憩いの場だ。

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